年齢とともにレストラン選びはある意味、保守的になってきました。
この料理ならここ、あの料理ならあちら、となじみの店やお気に入りの店を選ぶことがほとんど。
外食する機会も減っているのでなおさら、です。
ランチで訪れることがほとんどだったブションに、家族でディナーにうかがいました。
席と席の間隔といい、雰囲気や明かりのとり方といい、フランスのビストロを感じます。
それぞれが前菜・メイン・デザートがセットになったMUNEをー
ニース風サラダと豚肉のグリエにフランボワーズのソルベ
オニオングラタンスープに牛ハラミのグリエにガトーショコラ
お肉とフォアグラのパテパイ包みにウズラのソテーと金柑タルト
オマールエビのテリーヌに黒ムツのグリエとクレームカラメル
1人ずつが選んでそれぞれに運ばれてくるフレンチのスタイルを懐かしく感じました。
パリにいたころはこういう雰囲気のビストロでの食事でさえ特別なことで、メニューを読み解き、選択し、注文するというのは緊張を伴うことでした。
そんなこともほろ苦く思い出します。
家族それぞれが美味しく楽しくゆっくり食事を満喫し、店を後にしたとき娘たちの「また来たい」の一言に納得した夜でした。