






私がまだ学生だったころ、一度だけ母と一緒に旅に出たことがあります。
南仏プロヴァンスに母の友人が招いてくれました。
ちょうど母が今の私くらいの年齢だったでしょうか。
その旅が母にとっても、私にとっても大きな転機になりました。
母はその旅をきっかけに今の山の家(casa del Nonno)の建築を決意し、
私は食や暮らしに関わる仕事がしたい、フランスに留学したいと夢みはじめました。
その後、私は友人、従姉妹、夫や家族といくどか他の国に旅にでることがありましたが、母とふたりの旅はその時限りでした。
「イタリアに行きたい」と言っていましたが、その願いは叶いませんでした。
それから30年。自分が母の歳になり自分の娘と旅にでることになりました。
娘は今時の若者なので、SNSで様々な情報を集め、スマホではないデジカメを携え、スマホのあらゆる機能を駆使して旅を満喫しています。
時代はかわりましたが、感覚と興味が似ている娘との旅は、その昔母が私に感じた想いと重なる部分があるのだと思います。